「喫茶 宝石箱」で宝石の名前のクリームソーダを選ぶ幸せ

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半年ほど前、取材に訪れたものの、カメラのバッテリー切れで遂行ならず、悔しい思いをした「喫茶 宝石箱」。
満を持しての再訪となりました。
うだるような夏の夕方、きっとクリームソーダも美味しく頂けるに違いない、と期待に胸を膨らませながら、駅からの道を辿ります。
そう、このお店では、店名に相応しく宝石の名前の付けられた色とりどりのクリームソーダが、乙女たちのハートをときめかせているのです。
現在は十周年とのことで、なんと十色!
エメラルド(メロン味)、トパーズ(パイン味)、ローズクォーツ(ピーチ味)、ペリドット(マスカット味)、ゴールデンムーンストーン(ラ・フランス味)、アクアマリン(ラムネ味)、アメジスト(巨峰味)、ルビー(いちご味)、オレンジガーネット(オレンジ味)の十種類です。


扉を開けると、何組かのお客様。1組のカップル以外は皆、どこかレトロな服装の女性、いえ乙女たちです。


少し早い夕食を採りたく思い、「パンという気分でもないし、ナポリタンがいいな、でもナポリタンとクリームソーダだとちょっと多いかな」とお食事メニューを見ると、「クリームソーダはドリンクセットになりません」の文字。
ソーダならセット(900円)になるようなので、計画をあっさり変更。いちごソーダも惹かれたのですが、彩りを考えてメロンソーダにしました。
それに、メロンソーダとナポリタンって、まさに昭和の喫茶店という組み合わせです。

取材のお願いをすると、店主さんが「記事をメールで送って下さい」と仰るではないですか。
ライターを始めた当初は、「記事に不備などありましたら、訂正しますので言って下さいね」とお店の方に名刺をお渡ししていましたが、ネットは見ないという方も多く、段々と取材の旨お伝えすることがなくなっていきました。
記事を送って下さい、と仰って頂いたのは、初めてかも知れません。
きちんとした店主さんのお人柄が偲ばれて、嬉しくなりました。

店内に流れている音楽は、松田聖子さんなどのアイドル歌謡曲。
そして、店内にもアイドルグッズが沢山飾られています。


他にも当時の雑貨や小物、少女漫画など、まるでタイムマシーンのようなお店です。


それだけではありません。ハンドメイド作家さんによる、可愛らしい小物やアクセサリーなども、展示販売されています。


ホームページによれば、「ルビーの間」と呼ばれる喫茶ルームの奥には、「パールの間」と呼ばれるギャラリールームもあるそうです。

奥へと通じる入口の壁には、著名人たちのサイン色紙も。

お楽しみのナポリタンとメロンソーダが運ばれて来ました。


お皿にはナポリタンが綺麗に盛られ、グリーンサラダと粉チーズの入った容器も乗っています。
思った通り、ナポリタンのオレンジとメロンソーダのグリーンが、美しい対比を成しています。
スパゲッティはモチモチの食感。ベーコン、ピーマン、玉ねぎとオーソドックスな取り合わせながら、薄めで上品な味付けです。


メロンソーダの少しケミカルな風味も、普段甘味飲料を摂らない私には、郷愁をそそられるものでした。
この組み合わせに満足しながら、次はきっとクリームソーダを頼もうと思ったのでした。

※喫茶 宝石箱
住所:東京都世田谷区南烏山4-18-18 小山マンション102
電話番号:03-5969-8577
営業時間:12:00~18:30、水休
URL:https://housekibako.wixsite.com/2009

喫茶 宝石箱

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