猫にピエロに遊園地、「カフェ アルル」の祝祭空間

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もう10年以上前になりますが、たまに友人たちと訪れていた「カフェ アルル」。
最近でも近くを通ることはあるものの、入るタイミングを逸していたのですが、今回観劇帰りにまだ開いている時間だったので、久しぶりに立ち寄ってみました。
お店の入口には山盛りのスパゲッティ・ナポリタンを前にした猫の「ニャポリタン」像や、「インドオムラ」の文字の入った犬の看板など、昔通りの・・・いや昔より更に賑やかになった?様々な置物たち。
お店に足を踏み入れると、こちらに向かって一目散に走ってくる赤いバンダナを首に巻き、赤いハーネスを引きずった一匹の猫。
猫店員の次郎長です。
その後ろからマスターがにこにこと「いらっしゃい」と声を掛けて下さいました。

店内は記憶にあるよりずっと沢山の魅惑的なものたちで溢れていて、まるでおもちゃ屋さんのよう。


私と相方がやっているアンティーク・レトロ雑貨店ロサ・アンティカで取り扱っているようなピエロの人形やメリーゴーランドのオルゴール。
ピエロ作家・むらいこうじ氏のものも少なからずあります。


猫をはじめとする動物たちのフィギュアや置物。石像にアールヌーヴォーのランプ。そんなものが所狭しと飾られています。


「カフェ アルル」のアルルは、ゴッホの暮らしたフランスの町ではなく、アルルカンの略なのでしょう。
店内を彩るのは、そればかりではありません。
壁には、ピカソ、ミロ、フジタ、ビュッフェ、ルオーなどの版画や絵画が何枚も飾られています。


本棚には沢山の漫画や雑誌、画集や写真集。


私からすると、夢のような空間です。
店内の様子にテンションが上がりすぎましたが、注文をしなくては。
メニューを開き、さてどうしようと思っていると、いつも優柔不断で人任せな相方が、何故か「カレーバーグ(ドリンク・スープ付き900円)をコーヒーで、それにコーヒー(380円)を単品でもう一つ」とさっさと決めてくれたので、びっくりしながら注文。
このお店はお通しにジャイアントコーンと切ったバナナを出してくれるという嬉しいサービスもあります。
ミントンのハドンホール ブルーで提供されたコーヒーは、水出しのようですがよくあるすっきり系ではなく、どっしりしたお味。私は好きです。


カレーバーグはハンバーグは出来合いのものでしたが、カレーはかなりスパイシーで、食べ応えがありました。


次郎長は終始お店の中を元気にうろついていましたが、もう一匹の猫店員・石松は、奥の方の椅子でずっと丸くなって寝ていました。

白くて頭としっぽだけ模様があるのが次郎長、キジネコが石松。

マスターが「たまに作るんですよ」と、猫の写真のポストカードを下さいました。ほんとに楽しいお店です。
お店に置いてあるものを褒めると「昔アルルってお店で買ってたんですけどね、今無くなっちゃって」とマスター。ん?そうすると店名のアルルってそのお店から取ったのかしら。
昔青山にあったという、むらいこうじ氏のお店のことかな?と思いましたが、実際のところは分かりません。
猫好きさんはもちろん、サーカスや遊園地が大好き!という方には、全力でお勧めしたいお店です。

※カフェ アルル
住所:東京都新宿区新宿5-10-8 第3東邦ビル1F
電話番号:03-3356-0003
営業時間:[月~土]11:30~22:00、日休

カフェ アルル

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