高層ビル街から程近い、昔ながらの店「マックス」

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家の近所のお店って、意外と入ったことのないところが多いもの。
ここマックスも昔から存在は知っていたものの、近くにある「ブラジル館 四丁目店」と共に、なかなか入る機会の無いままに過ごしてきました。
先日バラエティ番組で喫茶店特集があったと聞き、見てみたところ、取り上げられているいくつかの喫茶店の中に、マックスがありました。
今回買い物ついでに少し時間があったのを幸い、立ち寄ることに。


お店の前に立つと、庇の上にも、入口の横にも、そしてガラス窓にも大きく「MAX」の文字。
それで、ブログの店名表記も「MAX」にしようかなと思ったのですが、ネットでは「マックス」と書いてある記事が多かったので、カタカナ表記にしました。
創業は1973年(昭和48年)。
中へ入ると、入口のレジの横には珈琲豆のケースが並び、いかにも昔ながらの珈琲専門店らしい様相です。
4人がけを中心にしたテーブル席が幾つかと、カウンター席を合わせて40数席という、広くもなく狭くもない程よい大きさ。
もちろん全面喫煙可。


照明を落としたほの暗い店内にはクラシックが流れていて、飾り棚には様々なデザインのコーヒーミルと、布製のピエロ人形。


もう少し庶民的なお店をイメージしていましたが、思いの外品の良い内装でした。
お店は、年配のマスター夫婦と、その娘さんかお嫁さんらしき女性で切り盛りしています。


メニューはごく一般的な喫茶店のもので、コーヒー10種類ほど、紅茶など数種類、ジュース類、フードはトーストやサンドイッチ、ケーキが3種類ほど。
ケーキ(400円)を見せてもらえないかと聞いてみたら、今はアップルパイのみとのこと。
MAXブレンド(430円)と、アップルパイを頼みました。


運ばれてきたコーヒーは、サイフォンで淹れたもの。
バランス系で、温度も丁度良い感じ。
アップルパイは可も無く不可も無く、というか、やはりパイは焼き立てでないと美味しくはないですね。
暖め直して出した方がいいのにな、と思ったり。


暗いにもかかわらず私が本を読んでいたところ、スタッフさんが「あちらの方が明るいですよ」と、奥の方の席を勧めて下さいました。
お心遣いに感謝しつつ、そろそろ帰ろうと思っていたので遠慮して、席を立ちました。
帰り際にマスターに「記事にさせて頂きますね」とお伝えしたところ、マスター実はお話好きだったと見え、ぽつぽつとお店について話し始めたので、これ幸いと拝聴することに。
実はこのマックス、昔はチェーン展開していて、マスターが仕切っていたのだそうです。
お店は大塚や上大岡、川越などにあったのだそうで、かなり広範囲に点在していたことになります。
今ではここを残すばかりになってしまい、こういう雰囲気のお店も少なくなったので、映画などによく使われるのだそう。
そんなことで、業界関係者にファンも多いのかもしれません。
「また寄らせて頂きますね」と、優しいマスターの笑顔を背に、お店を後にしました。

※マックス
住所:東京都新宿区西新宿5-6-4
電話番号:03-3373-9277
営業時間:[月~土]8:00~22:00、[日・祝]8:00~20:00、無休

マックス

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