硬派なおもてなしの「珈琲道場 侍」で、武士道精神を味わう

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先月訪れた「アンセーニュ・ダングル 原宿店」で、置いてあった喫茶店の本をパラパラと捲っていて、気になったお店がここ「珈琲道場 侍」。
何を隠そう私、古武術に興味があり、数年前まで剣術教室に通っていたこともあるのです。
ちょうど友人とお茶をしようという話があり、その子の家から比較的近かったというのもあり、このお店に行くことにしました。
最近ちょくちょく東の方に行くことも増えてきましたが、あまり馴染みのない地域で、亀戸にも降りたのは初めてかも知れません。
北口に出てしまい、友人に迎えに来てもらって、東口前の「侍」へ辿り着きました。
創業は1978年(昭和53年)だそう。


2階にあるお店の窓の下に掲げられた看板は、喫茶店というよりはまるで居酒屋のようです。
そしてビルの入口には巨大なコーヒーミルのオブジェと「ミニショットバー 一杯どり珈琲の店 創業四十年」とある看板。
どうやらこのお店、珈琲とお酒の2本立てらしい。


お店に入ると、真っ先に目に飛び込んでくるのは、銅に金色の鶴の描かれた甲冑です。


土壁には「侍」の文字の入った行灯。


カウンターには、ずらりとロッキングチェアが並びます。


カウンターの端には、黄色い百合が。


ご飯を食べようとメニューを見ると「殿様カレー」「将軍ハンバーグ」「侍ビーフシチュー」と、いかにもと言いたいけれども、ちょっとユーモラスなネーミングのラインナップ。
目を引かれたのはそれだけではありません。
フレーバーコーヒーの種類が何と11種類、しかも他では見たことのない品揃え。
「バニラ」「アーモンド」「シナモン」などは分かるとして、「ブルーベリー」「ローズ」「バナナ」「マスカット」など、フルーツフレーバーがずらり。
珈琲の味の例えにフルーツが出てくることはあるけれど、一体どんな風味なのか、非常に興味をそそられました。
が、残念なことに、フードメニューのセットには付けられないそう。
ちなみに「各四百八十両」と、単位の記載にまでこだわりが見られます。
今思えば単品で頼めば良かったのですが、その時はセットでいいや、と「将軍ハンバーグ」(ドリンク付1000円)を侍オリジナルブレンドで頼んでしまいました。
友人も、同じものを注文。


店内に流れているのはジャズで、こういったところもこだわりを感じます。

 


珈琲はすっきりしていて中庸なお味。


将軍ハンバーグは、ご飯の上に細長く切ったハンバーグが乗せられ、デミグラスソースとチーズがかかった、まるでカツ丼のような外見。
しっかり焦げ目のついたハンバーグにトロトロのチーズが絡み、チーズ大好きな私にはこの上ないご馳走でした。
おしゃべりに熱中していて、ふと気づけばカウンター席は満席。

この時はまだ、カウンターにはほとんどお客がいませんでした。

このお店を居心地良く感じるのは意外と若い人に多いらしく、若い女性の姿も目立ちました。
日本古来の武士文化と西洋伝来の喫茶店を融合させたユニークな店として、頑張って欲しいと思います。

※珈琲道場 侍
住所:東京都江東区亀戸6-57-22 サンポービル2F
電話番号:03-3638-4003
営業時間:8:00~25:00、日休
URL:http://www.samurai-cafe.jp/

珈琲道場 侍

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