「村田商會」で、思い出の店の記念品が手に入るかも?

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村田商會を教えて下さったのは、曳船「コーヒーショップはなや」のマスター。
はなやは取材許可を求めたところ、常連さんを大事にしたいので、お客が増えると対応できず困るということで、取材不可でした。
(「レトロ喫茶東京」に掲載されてもお客はそんなに増えませんよ、とはお断りしたのですが)
けれどマスターはとても親切で、色々なお話をして下さり、「うちによく来ていた人がお店をオープンしたから行ってごらん」と、村田商會の名刺を渡して下さったのです。
管理人koma2氏に話すと、「え、うちの椅子村田商會で買いましたよ?」と。
なんとシャルーンで使っている椅子は、オープン直後の村田商會で購入したものだったのだそうです。

いざ辿り着いた村田商會、何度か入ったことのある、どんぐり舎のすぐ向かいではありませんか。


お店の外には、なるほど閉店した喫茶店のものと思しき、コーヒー豆を敷き詰めたテーブルやソファなどが販売されています。
ネオン看板の上の、店名が書かれた巨大なコーヒーカップのオブジェが目を引きます。


お店に入ると、片隅にはカップやグラス、カトラリーなどが沢山並べられていました。


ちょうどお客の姿もなかったので、マスターとマダム(という名前がそぐわない若夫婦ですが)にご挨拶。


軽食を頂きたいと思っていたので、トーストのラインナップを見ると「まるごと卵トースト」(350円)という気になるメニューが。
「食パンの上に生卵を落としてとろとろになるまでじっくり焼き上げます」
これは気になる!ということで「まるごと卵トースト」と、ドリンクはオーソドックスに、ブレンド珈琲(500円)を注文。

お店には常連のお客様がいらしたり、ふらっと買い物に立ち寄られる方がいらしたりと、西荻の街のオープンな雰囲気が感じられました。

窓際には小さなフィギュアが飾られています

運ばれてきたコーヒーは、とてもまろやかなお味。


豆は来る途中にも前を通ったアロマコーヒーさんのものだそうで、一杯ずつハンドドリップで淹れられています。
ミルクと共に、ダークチョコレートが一枚添えられています。


続いて出てきたまるごと卵トーストは、思わず歓声を挙げたくなるようなビジュアル。
厚切りのトーストの真ん中の窪みには、半熟よりももっとレアなぷるぷるの目玉焼きが流し込まれています。
目玉焼きを囲む四方の壁は、狐色の焦げ目のついたマヨネーズ。
ナイフを入れると、黄身どころか白身も溢れ出してきます。
縁の方はカリカリに焼けているので、流れた卵液にパンをつけながら頂くと、至福のおいしさです。
これで350円はお安すぎるのでは、と心配してしまいます。

家具などは喫茶店のものだけだと在庫が保てないのでは?と思い「市場でも仕入れるのですか?」と伺うと、喫茶店から引き取ったものだけですとのこと。
惜しまれつつも閉店してしまう店舗も決して少なくはないですが、このような形で一つのお店の文化や歴史を引き継ぐこともできるのだなあ、と嘆息しました。
私たちもせめて写真と文章で、一つでも多くのお店の記録を、残していければと思います。

※村田商會
住所:東京都杉並区西荻北3-22-17
営業時間:12:00~19:00、月・火休
URL:https://muratashokai.theshop.jp/

村田商會

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