銀座に相応しい風格、一軒家喫茶店「トリコロール 本店」
銀座で良く行くカフェやレストランは何軒かありますが、「トリコロール 本店」のことを把握していなかったのは迂闊としか言いようがありません。
「レトロ喫茶」で調べて出てくる「銀座トリコロール」は1936年(昭和11年)創業という老舗中の老舗。
事業展開も幅広く、「銀座トリコロール」だけでも全国各地にあるようですが、今回友人と申し合わせて訪れたのは「トリコロール 本店」。
銀座四丁目交差点から程近い裏通りという最高の立地です。
レンガ造りの瀟洒なビルは、なんと入口が回転ドアになっていました。
棚やガラスケースの金の縁取りがさり気ない高級感を漂わせる店内へ足を踏み入れると、スタッフさんに二階へ誘導されました。
二階はマントルピースのある、天井の高い広い一室で、ゴブラン布張りの椅子といい壁際のコンソールといい文様入りの濃紺の絨毯といい、まるで貴族の邸宅です。
流れているのはもちろんクラシック。様式は忘れましたが・・・。
階段上がってすぐのところにあるカップボードに納められたデミタスカップたちも、どれも美しかったです。
ここがまた、とても居心地の良い場所でした。
窓の外にはグリーンが植えられたプランターが置かれています。
メニューを見ると、アンティークブレンドコーヒーとケーキのセット(1380円)のケーキたちが非常においしそうなのです。
特に惹かれたのはサバラン・オランジュ。でも私は残念ながらアルコールが苦手です。
そこで、友人がサバラン・オランジュを、私は名物のエクレアを頼むことにしました。
アンティークブレンドコーヒーとエクレアのセットは、1280円です。
のんびりとお喋りを楽しんでいると、やがてコーヒーとケーキが到着。
金彩の上品なカップとソーサーに盛られています。
大倉陶園かなと思ったら、NARUMIでした。
ネルドリップで淹れられたコーヒーは、とても香ばしくて上品なお味。
エクレアは皮がパリッとしていて、カスタードクリームがとろり。
1本はチョコレートが掛かっていて、1本はプレーン。
チョコの上からお好みで掛けて下さい、と、ミルクピッチャーに入ったナッツが付いてきます。
友人のサバランも本当に魅力的だったので、一口頂きました。
ラム酒がたっぷり染み込んだジューシーな生地を口に運ぶと、ふわっとオレンジの香りが漂います。
晩春の午後、至福の時を過ごさせて頂きました。
※トリコロール 本店
住所:東京都中央区銀座5-9-17
電話番号:03-3571-1811
営業時間:[月~金]8:00~20:30、[土・日・祝]8:00~21:30
URL:http://www.tricolore.co.jp/