ゆりあぺむぺる

ゆりあぺむぺる 内装
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吉祥寺公園口(南口)のバス通り。かろうじて車が擦れ違える程度の広さはあるのですが、あちこちに路駐してる車があって、狭い道の半分を塞いでる… その隙間を縫うように走るバス。人通りも多く、歩いているといつもヒヤヒヤします。

このバス通り沿いにあるのが「パークロード商店街」なのですが、商店街を吉祥寺通り方面にしばらく歩いて行くと、クラシカルな外観の喫茶店がひっそりと佇んでいます。

ゆりあぺむぺる 外観

名前は「ゆりあぺむぺる」。宮沢賢治の詩集「春と修羅」に出てくる「ユリア」と「ペムペル」というが、名前の由来だそう。

アール・ヌーボーのインテリア
アール・ヌーボーのインテリア2

店内に入るなり、目に飛び込んで来るアール・ヌーボーのインテリア。その瞬間からパークロード商店街の喧騒を忘れ、非日常的空間に誘われます。

ゆりあぺむぺる トイレのある壁

トイレのある壁。懐しのダイヤル式公衆電話が!

この店がオープンしたのは、昭和51年(1976年)。高度経済成長が終わり、1ドル=360円の時代は終わっていたものの、今に比べたらまだ円が安かった時代です。私が生まれたのもこの頃ですが、当時は今よりもずっと「西洋的なもの」に対する憧れが強かったように思います。そんな時代の「憧れの空間」を体現したのが、この喫茶店なのかもしれません。

大理石でできたサイドテーブルは、贅沢(ぜいたく)な暮らしの象徴として、当時憧れのアイテムでした。

日本の近代建築を研究し、カフェの内装にも関心があるという建築史家の禅野靖司さん。この店は、当時の「理想のわが家」だと言います。

禅野 「この店は1970年代の半ばに作られたと伺っているのですけども、当時の生活のイメージ、実際にまだ実現はしていないかもしれないけれど、そうあってほしい豊かな生活、日常生活の場所としての自分の家。洋館、そしてまた洋間というものへの「憧れ」とか「ファンタジー」というのでしょうか、そういうものを一つ体現している空間ではないかと思います。」

NHK 鑑賞マニュアル 美の壺「東京のカフェ」

私が入ったのはちょうどお昼時だったのですが、マダムが2組、上品な口調でおしゃべりしていました。

ゆりあぺむぺる ブレンドコーヒー

こんな素敵な空間、出来れば何時間でも居たかったのですが、打ち合わせまでの小一時間ほどの時間潰しだったので、あまり長居出来なかったのが残念です。この日はブレンドコーヒー(630円)のみだったのですが、ランチやケーキもあるので、次はもっとゆっくり訪れたいと思います。

※ゆりあぺむぺる
住所: 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-6
電話番号: 0422-48-6822(1F), 4390(2F)
営業時間:11:30~24:00
URL: http://www.mandala.gr.jp/yuria.html

ゆりあぺむぺる
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