程良い高級感「カフェ・ド・アラビカ」での優雅なひととき
以前から前を通りかかる度、石造りのファサードと面取りされた扉に惹かれ、入ってみたいという衝動に駆られつつも機会を逃していました。
ようやく実現したのは、雨模様の平日の、夜の始まるくらいの時間。
ドアを開けると、そこは思ったよりも明るく、こじんまりした空間でした。
カウンターでマスターが作業中で、先客は年配の女性客一人。後からいらしたお客様もやはり年配の女性客でした。
25席ある店内は分煙とのことですが、仕切りなどはありません。
アールヌーヴォーのランプやオブジェ的な照明を配し、造花のリースが壁に並べて飾られた内装は、優れたセンスが感じられました。
柱を効果的に配置していて、建築意匠的にも興味深いです。
ソファ側の上部に作りつけられた棚には、私の好むウェッジウッドのジャスパーの壷や飾り皿が並べられています。
メニューは、特にオープンサンドの種類が充実していて美味しそう。ネット上でもフードの評価が高いです。
けれども夕食前だったので、「なめらかプリンとフルーツセット」「濃厚バナナケーキとフルーツセット」の2種類あるスイーツセット(いずれも930円)から、バナナケーキにすることにし、ドリンクはアラビカブレンドにしました。
カウンターには水出しコーヒーの器具が2つ。生花が飾られ、新鮮なフルーツがお皿に入れて置かれてあります
スイーツに添える他、フレッシュフルーツのジュースやフルーツオープンサンドにも使っているようです。
コーヒーとケーキは、偶然にも前日に訪れたカフェ アンセーニュ ダングルと同じくロイヤルコペンハーゲンのカップとプレートで供されました。
ウェッジウッドとロイヤルコペン、王道です。
コーヒーは酸味のある、昔ながらの喫茶店らしいお味。
特筆すべきはバナナケーキの美味しさ。暖められたパウンドケーキは謳い文句通り濃厚で、味・香り・食感とも言うことなし。
添えられたホイップクリームやキウイフルーツ・パイナップル・マンゴーと一緒に食べるのも良し、で楽しめました。
もう一つ、ポイントが高かったのはトイレの綺麗さ。あまりトイレに注目することはないのですが、このお店のトイレはゆったりした広さがあり、店内同様素敵なアレンジの造花で彩られていて、とても印象が良かったです。
少しだけ残念なのは流れていたのが洋楽のポップスだったことくらいですが、たまたまでしょう。
ちなみに確認できなかったのですが、奥に個室があるようで、1時間1080円で貸し出しているようです。
会議などにご利用されるのは如何でしょう。
※カフェ・ド・アラビカ
住所:東京都中野区本町6-13-9
電話番号:03-3381-1817
営業時間:[月~金]10:00~23:00、[土]10:00~22:00、[日・祝]10:00~20:00、不定休