カフェの元祖「カフェーパウリスタ」、銀ブラの語源との説も

2020/1/3 銀座

「カフェーパウリスタ」の創業は、なんと1911年（明治44年）！
「日本最初のカフェ」とも称されているようです。（実際には日本最初のカフェは、1888年（明治21年）開店の「可否茶館」だそうですが）
私は銀座と言えばここ「パウリスタ」か、「ふらんす屋」か、というくらいに比較的良く行くお店ではあったのですが、「レトロ喫茶東京」のライターを始めてからはなかなか行くチャンスがないままでおりました。
年の瀬に、友人とお茶をする約束をし、やっと取材に行けることに。
仕事納めの後、新橋へと向かいます。
友人から二階にいるという連絡を受け、初めて二階に足を踏み入れることになりました。

入口横の壁には、中心に女王の姿が描かれた星と、その周囲にコーヒーの葉と実をあしらった、ブラジル・サンパウロ市の市章を模したという、パウリスタのロゴの看板が。

一階は喫煙可、二階は禁煙席ですが、土日祝のみ全席禁煙という、最近の嫌煙ブームに配慮した形の営業。
喘息持ちの友人には、有難かったようです。

二階は一階に比べると、明るくカジュアルな雰囲気。
中央にオープンキッチンのある、飾らないつくりです。

様々な作者による絵画（恐らくはあまり著名ではない）が一面に掛かっていて、その気負いの無さにも好感が持てました。
私の好みとしては一階に軍配が上がりますが、友人と気の置けないお喋りをするのには、このくらいの開放感がある方が寛げました。

席数は一階二階とも50席。

寄木のカバーのメニュー

友人が頼んでいたサラダとベーグルのセットや、ここで良く注文するキッシュも気になったのですが、この日は「ランチ　パンケーキ」(1260円)を頼むことにしました。
ランチと言っても、一日やっているようです。
セットドリンクは「森のコーヒー」。嬉しいことに、お替り付きです。

「森のコーヒー」はバランス系ですが、焙煎があまり深くは無い為、酸味もしっかり出ています。

パンケーキはベーコン、目玉焼きが乗せられ、サラダが添えられていて、お食事として頂けるのですが、シロップもついてくる為、最後の一枚はデザートとして頂きました。
一皿で二度美味しい、とはこのことです。
話が弾み、結構長居してしまいました。
途中で一階に降り、スタッフさんに許可を得て一階も撮影させて頂きました。