洞窟めいた「COFFEE HALL くぐつ草」は異界への扉?

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随分前から知っていて、度々訪れるお店ではありますが、頻度としてはそう多くはありません。
人形作家であり、洞窟愛好家でもある私ですから、もっと頻繁に訪れていてもよさそうなものですが、それだけ吉祥寺に魅力的なお店が多いということでしょうか。
そう、1979年(昭和54年)創業のこのお店、創立380年の「江戸糸あやつり人形劇団 結城座」の劇団員が経営するお店なのです。
操り人形を表す店名の「くぐつ」も、もちろんそこから来ています。

この日は、第一ホテルでモーニングビュッフェを頂いた後、開店と同時に入店。


入口の看板も、アイアンの細工で楽しそうな雰囲気です。
洞穴に入って行く感じがワクワクします。


ホールは地下にもかかわらず、奥の窓から緑が見えるのもファンタジック。


分厚い木製のメニューも健在で、嬉しくなりました。

分厚い木のメニューと、分厚いオリジナルの灰皿。

お腹一杯だったので、ブレンドコーヒーのストロング(750円)のみ注文。
ちなみにお代わりは500円で頂けます。
流れているのは軽めのジャズ。吉祥寺にジャズ、というのも定番です。
子供の頃父に連れられて、吉祥寺に来たことがあります。
父がファンである寺島靖国氏のジャズ喫茶「Meg」を訪れる予定だったのですが、残念ながらお店が見つからず、その時は行けませんでした。
その「Meg」も、残念ながら昨年閉店してしまいましたが、「くぐつ草」にはこの先もずっと存在していて欲しい、と心から思います。


コーヒーカップはリチャード・ジノリのベッキオホワイト。
オールドビーンの深い色味が際立ちます。
口に含むと、舌にぴりりとくるような刺激。
通好みの味だな、と思いました。

店内には照明が効果的に配され、神秘的な雰囲気を作り出します。

壁龕にはこんな季節感のあるディスプレイも。


ひとときの懐古的な思いを胸に、タイムトンネルのような階段を登り、日常へと戻ったのでした。

※COFFEE HALL くぐつ草
住所:武蔵野市吉祥寺本町1-7-7 島田ビルB1F
電話番号:0422-21-8473
営業時間:10:00~22:00、無休
URL:http://www.kugutsusou.info/

COFFEE HALL くぐつ草

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