ショッピングに疲れたら、おしゃれとコーヒー「オルム」へどうぞ

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JRから京王線への乗換駅高尾で、レトロ喫茶をリサーチしたところ、数少ない喫茶店の一つとして見つかったのが「オルム」。
昭和レトロなショッピングセンター「高尾名店街」の2階にあるということで、レトロ好きとしてはワクワク感倍増です。
階段を上がって二階へ。ありました!情報どおり、雑貨店と喫茶店が一緒になった、ブティックのような店構え。

席はカウンターとテーブル席合わせ、20数席程です。


ケーキは何があるのかと訊ねると、7、8種類ほどもお皿に盛って持ってきて下さいました。
彩りの美しさに惹かれ、紫芋と南瓜のケーキをチョイス。ドリンクはブレンドコーヒー。
販売されているアクセサリやバッグ類は、高級感はあるものの、数千円というお手頃価格です。


「昔は現地で買い付けたブランド物を扱っていたんですよ。お店ももっと高級感があって」とマダム。

運ばれてきたコーヒーは、粗挽きのマイルドなコーヒー、と説明にある通り、ちょっと薄いかな、と思うくらいのお味でした。
ケーキは優しい甘さ。南瓜が意外と硬めで、シャキッとした歯応えがアクセントになっていました。


常連らしい年配女性がマダムとずっとお話されていたのですが、そのお客様が帰って少ししてから、初老の男性が姿を現しました。
「主人です。このお店は、主人が始めたんですよ」とマダム。今は奥様にお店を任されているのだそう。
ご主人も、「以前は高級バッグを扱ってたんだけどね、喫茶のお客が増えて、改装したんだ」と、奥様と同じことを仰います。
現在も充分高級感があると思うのですが、開店当時はエルメスのカラーリングと合わせていたのだそう。
昔は日本に直営店が無かったので、ブランドバッグを求めるお客様が多くいらして、予約を承った上で、年に数回はフランスやイタリアに買い付けに行かれていたのだそうです。


「あれ、誰の絵か分かる?」壁を指すご主人。
「ロートレックですか?」
「そう。リトグラフだけどね」
「隣はビュッフェですよね。こちらは?」
水墨画の風景画を指すと、
「それはうちのおばさんが描いたの。あっちの翁の面は、おじさんが作ったの。みんな死んじゃったけどね」
「凄い、芸術一家ですね」
水墨画は本当に、ヨーロッパの絵画にも引けを取らない出来栄えでした。


海外旅行の話題など、ご夫婦との話は尽きず、すっかり長居してしまいました。
「皆さんやめないで、って仰るので、働けるうちはお店を続けようと思って」というマダムの言葉が、心強く耳に残ったのでした。

※オルム
住所:東京都八王子市初沢町1227-4
電話番号:042-665-4394
営業時間:10:00~19:00、不定休
URL:http://takao-meitengai.com/shop/23.html

オルム

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