騎士の館、「コーヒー専門店 パペルブルグ」へようこそ!

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前からSNSで見かけて、気になっていたお店。
ある休日の午後、Koma2氏と知人と4名で訪れることになりました。

北野駅で待ち合わせ、車で15分程で到着。
貴族の城館のような建物に、皆歓声を挙げました。


正面の壁には箒に跨った魔女の絵が描かれていて、広い階段や、蔦の絡まる煉瓦塀がフォトジェニック。


珈琲を焙煎する良い香りがが漂っていて、見ると建物の隣の小さい小屋が、焙煎小屋になっている様子。


その小屋には壁龕があり、ギリシャ風の女性の立像が置かれていました。


入口のボードに名前を書いて外で撮影したりして遊んでいると、順番が回ってきました。


中はとても天井の高い空間。ピアノ曲が小さな音で流れています。

通されたテーブルの、通路を挟んだところにはアンティークな猫足のグランドピアノが置かれています。


内装もとても凝っていて、調度品もハンティングトロフィーや甲冑、格子戸など、城館らしさがそこここに。


2階のバルコニーのようになっているところに石膏像が並んでいるのは、画家のアトリエをイメージしているのかな?とちょっと不思議でした。


メニューを見ると、ランチは「日替わりサンドウィッチ」(900円)、「日替わりパスタ」(1100円)、「ピザパイ」(1000円)、「ビーフシチュー」(1400円)。
これにプラス400円でミニデザートと(コーヒー又はロイヤルミルクティーを付けられるとのこと。
日替わりパスタはベーコンと茸のトマトスパゲティだったので、私と相方はピザパイとパスタをシェアすることにしました。
そして一つはデザートセットを、コーヒーで頼みました。


スタッフさんは年齢、性別様々でしたが、皆てきぱきしていて、そつのない接客態度。
まずはピザパイのスープが運ばれてきました。


続けてサラダ。ピザパイとパスタのサラダは、内容も異なります。


そしていよいよメインディッシュです。
パスタはとても美味しかったのですが、撮り忘れたか消してしまったのか、写真が残っていないのが残念。
私がとても気に入ったのが、ピザパイです。


さくさくしたパイにベーコンの脂がじわっと染み込み、とろりとしたジェノベーゼソースが掛かっていて、禁断の美味しさ。
珈琲は酸味の効いたバランス系のブレンドで、カップはマイセンの「波の戯れ」。


実は私は「波の戯れ」は現代的で面白味のないデザインだと思っていたのですが、その考えが間違っていたことを思い知らされました。
中に入った飲み物が映えるのはもちろん、口当たりもとても良い優れたシェイプだったのです。

お手洗いがまた素敵でした。
洗面所には小さな絵や写真入の額やドライフラワーが沢山飾られ、トールペイントの枠の鏡が掛かっています。


ガーデニアが香る個室の中は青い照明で満たされ、足元には星が輝いているではありませんか。

 


あまり素敵だったので、男性用はどうだったか聞くと、「何もなかった」との答え。
男性陣の悔しがること(笑)。
スタッフさんに内装はどなたが手掛けたのか尋ねたところ、最初は業者さんが入ったけれど社長自ら趣味で、とのお答えでした。


十分に堪能し、最後に焼き菓子をお土産にしてお店を出ました。


後でサイトを見たところ、ファサードの魔女の絵からの連想で「ヘンゼルとグレーテル」かと思っていた壁画のテーマはグリム童話の「命の水」で、パペルブルグのコーヒーがお客様の命の水であるように、との願いが込められているそうです。
館内の装飾品、彫刻、彫金、鍛鉄、タペストリー、ステンドグラス、そしてフレスコ画は多摩美術大学の先生による作品なのだそう。
そういえば近くに多摩美があります。バルコニーの石膏像の謎も解けました。
ピアノはスタンウェイ&サンズの1948年製で、時々演奏会も開催されているのだとか。


今は、コロナ禍で営業時間が19時までの短縮営業となっているようです。
総合芸術品とも言えるパペルブルグ、わざわざ訊ねる価値ありです。
是非お出かけになってみて下さいませ。

※コーヒー専門店 パペルブルグ
住所:東京都八王子市鑓水530-1
電話番号:042-677-5511
営業時間:10:00~22:00、無休
URL:https://pappelburg.com

コーヒー専門店 パペルブルグ

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