「コヒア アラビカ」の、生きているコーヒーを味わいに
以前「薔薇」を取材した際にレビューを読んだところ、薔薇との比較で名前の挙がっていた「コヒア アラビカ」。
行こうと思っていたお店が閉店時間で、他にどこか無いかな、と歩いていたら見つけました。
雰囲気の良いお店の入口には、看板がこれでもか、と掲げられています。
下へ降りる階段は面白いことに中央が凹んだ形に湾曲していて、正面に掛けられた長細い額と相俟って不思議なアプローチを作り出しています。
階段を降り切ったところには、一見トーテムポールと見紛うような、黒ずんだ木製の像が置かれていて、これまた不思議な感じ。
中は広々とした空間で、木製の椅子にはもこもこした毛のクッションが敷かれています。
流れているのはオペラ曲だったような気がします。
メニューを見ると、まずストレートコーヒーが書かれていて、一番上が「スマトラ マンデリン」(1700円)。
その横には「褐色の世紀」というキャッチフレーズがついています。
一番高いブルーマウンテンNo.1(3000円)は「琥珀の女王」。
その下はブレンドコーヒーのマイルドブレンド(1500円)と、ストロングブレンド(1700円)。
コーヒー以外は、オレンジケーキとオレンジ風味のチョコレートケーキ(各800円)があります。
流石にケーキまで頼むと高すぎるので、今回はウインナコーヒー「ウィーンの恋」(1500円)にしました。
ネルドリップで淹れられたコーヒーの上に、真っ白な生クリーム。
クリームの層を飲んでしまうと、その下のコーヒーはまるで水のようにクリアなお味でした。
良い日本酒は水みたい、と言われますが、印象としてはそんな感じ。
私の好きなコーヒーとは違いますが、これが生きているコーヒーか、と思わせられました。
先客の男女がマスターからクラシックの話を聞いていたようで、有難うございました、とお礼を言っていました。
音楽にも一家言あるマスターなのかも知れません。
お話できなかったのは残念ですが、贅沢なひと時を過ごさせて頂きました。
※コヒア アラビカ
住所:東京都港区赤坂3-18-2 B1F
電話番号:03-3582-1827
営業時間:9:00~24:00、無休