江戸川乱歩と、猫。生まれ変わった「コーヒー乱歩゜」

2020/1/22 2020/1/23 上野

以前、友人がアルバイトしていたお店であり、9月に取材した「ペチコートレーン」と同じく昔は時々訪れていたのですが、長らくご無沙汰していたお店。
近くの「ギャラリー幻」での展示に出展することになり、レセプションパーティの前に少し時間があったので、久しぶりに行ってみることにしました。

ウインドウには招き猫がたくさん。

扉を開けると、なんだか以前とは雰囲気が違うな、と感じました。
お席は20席程ですが、随分とゆったりした空間になっています。

確か前はもっとごちゃごちゃしたお店だったはず・・・。

店内には乱歩に因んだものよりも、目立つのは猫グッズと、アフリカなどの民芸品の仮面や楽器。

それに、藤田嗣治の絵のコーナーがあり、藤田画伯の写真まで飾ってあります。

流れているのはジャズで、壁にはマイルス・デイヴィスのポスターも貼ってありました。

注文を取りにきたマダムに、コーヒー(450円)とピザトースト(500円)を注文しました。
芸大が近いだけあり、勉強している学生さんの姿や、楽器をやっているらしい二人連れのお客様の会話が微笑ましかったです。
コーヒーは煎りの浅い、フルーティな味わいでした。

ピザトーストは、たっぷりと乗せられたソースとチーズで、パンがたわむほど。

齧ってみると、タバスコが効いていてピリッとします。
美味しく頂いてから、マダムに「お店の感じ変わりましたね」と訊くと、「そうなんですよ、マスターが散らかしてて、片付けるの大変で」とのお答え。
「猫ももう一匹になっちゃって」とのことでしたから、前は何匹か飼っていたのでしょう。
この日は、その一匹の姿も見当たりませんでした。
マスターもどうされたのか、ちょっと伺えませんでしたが、ネットの情報では引退された様子。
確かマスターからは、作品が載った御教訓カレンダーを見せて頂いたりしたことがありました。
そういえば、男性客に向けたトイレの張り紙も個性的だったなあ。
この日、トイレの中には「トイレが汚れていたら教えて下さい」という、真っ当な？張り紙がありました。
余程トイレを汚すお客様に悩まされてきたのでしょうか。