池袋一の重厚さ、「皇琲亭」で大人の時間を

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今までも、池袋で何軒ものレトロ喫茶を取材してきましたが、いずれもお客で賑わう大型店舗で、待ち合わせや気さくな友人とのお喋りに興じるのに適したお店が多かったと思います。
しかしながら、1983年(昭和58年)創業の「皇琲亭」は席数こそ100席と広いですが、シックな大人の空間です。
近くでのイベント後、閉店まで1時間程でしたが、6名でお邪魔しました。


入口にある「当店のコーヒーへのこだわり」と書かれたプレートには、「一杯あたり25gのコーヒー豆を使用、『粗挽一湯淹て』にて抽出、品質の良いコーヒー豆を紀州備長炭で焙煎」とあります。


大きなテーブル席に案内されました。
テーブルの中央には、ぴかぴか光る銅製のシュガーポット。


抑え目の照明と、ダークブラウンの色調で統一された店内の中にあって、銅の輝きはとても目を引くものでした。
壁に掛けられた時計も、真鍮色でぴかぴかです。


メニューを見ると、ブレンドコーヒーとストレートコーヒーの幾つかが同じお値段(780円)だったので、ストレートコーヒーを頼むことにしてスマトラ マンデリンと、写真の美しさに惹かれてガトーショコラ(540円)を選びました。
同行者の皆さんは、「お店ではお勧めを注文したい」という方が多く、アレンジコーヒーの「アンブル・ドゥ・レーヌ」(780円) と、日向夏のレアチーズケーキ(540円)が人気でした。
「琥珀の女王」を意味するアンブル・ドゥ・レーヌは、広口のグラスに注がれた珈琲と生クリームの層が美しく、確かに私のように夏でもホット!という人でなければ、頼みたくなるのも頷けます。
説明書きには、「厳選されたコーヒー豆を高度な技術で抽出しドリップエキスに。その上に生クリームをフロートしました。かきまぜずに口の中で溶け合う味わいをお楽しみ下さい」とあります。
このお店の珈琲への拘りを、再三見せ付けられた気がしました。

壁龕には洒落たデザインのドライフラワーアレンジメントが。

しばらくして、注文した品々が次々に到着。
私のスマトラ マンデリンは、ウェッジウッドのアラベスク模様のカップで供せられました。


マンデリンにしてはかなり苦味も抑え目なマイルドなお味。
ガトーショコラは、ロイヤルアルバートのお皿で。お味は思ったより普通だったかな。


アンブル・ドゥ・レーヌは、同行者によるとかなり甘めだとのことです。


時間が時間だったので、食べ終わって程なくして閉店時間となり、レジへ向かう時に、奥まったところに個室があるのに気付きました。


その部屋もかなりシックな調度が設えられていて、会合などによさそうです。
お会計の時の同行者とスタッフさんの話によれば、アンブル・ドゥ・レーヌにはかなり砂糖を加えないと、生クリームの層が綺麗に分離しないのだそうです。
美味しいコーヒーを飲みたい時には、是非お勧めしたいお店です。

窓際のカップボードには、カップがずらり。

※皇琲亭
住所:東京都豊島区東池袋1-7-2 東駒ビル1F
電話番号:03-3985-6395
営業時間:11:00~22:30、無休

東京都豊島区東池袋1-7-2 東駒ビル1F

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