日本初のアーケード商店街ひさご通りの入り口で「喫茶レイラ」
みなさん、こんにちは。ライター瑠璃です。
先日の「喫茶ブラザー」に引き続き今回も浅草特集です。
浅草六区ブロードウェイを北に進むとアーケード商店街が見えます。「ひさご通り商店街」は江戸時代は吉原と浅草六区をつなぐ通りで、現在は商店でにぎわっています。
聞く話によると日本で初のアーケード商店街だとか。
商店街を入ってすぐに「COFFEE SHOP LAYLA」の文字が見えます。
立て看板には丁寧に写真と手書きでメニューが書かれています。この日は涼しく、入口の扉も開いているので中から常連さん達と思われるお客さんのにぎやかな声が聞こえます。その声につられて入店してみました。
夕方の時間帯だったのですが、軽食をとるお客さんで満席に近く、
皆さんは何を召し上がっているのだろうと見渡すと、どうやらサンドイッチが人気のようです。
店内には自家製カレーの香りも漂いますが、時間も時間なので私はケーキセットにしました。
人気はレアチーズケーキかりんごのタルトだそうで、私は好きなレアチーズケーキを頼みました。
ケーキのメニューの裏にはモーニングのメニュー案内。
「喫茶ブラザー」もそうだったのですが、浅草は朝早くから開いている喫茶店が多い。
24時間営業の名残なのかどうかは分からないが、
マスターに聞くと「この辺だとモーニングは当たり前だよ」とのこと。
さて、注文したケーキセットがきました。
ケーキは甘さ控えめで、チーズの部分は柔らかくスフレのよう。
珈琲は少し酸味が効いています。
お客さんがちょうど少なくなったタイミングでマスターにおすすめメニューを聞きました。
やっぱりカレーだそう。さっきからいい香りがしていたもんなあ。
40年前の創業時から味を変えていないそうです。そんな話をしていると常連さんたちも話に入ってきて、ここでも浅草の昔の話を教えて下さいました。
「喫茶ブラザー」のマスターと同様、浅草の街が地元の人以外が歩くようになれるほどの綺麗な街になったのはここ20年ほど、特につくばエクスプレスの開通(2005年)とスカイツリーの完成(2012年)から人の流れも変わり、観光客も増えたことが大きな要因らしいのです。
「まさかここまで変わるとは思ってなかったよ。」と常連さん。
そんな話をしつつ、またお客さんが増えてきたので私は席を後にしました。
ここのお店は食事メニューも多く、食事を食べたあとはすぐに席をたつお客さんも多く、
ちょっとしたレストランのようでもあります。
入口にあったピンクの公衆電話。
後ろに飾られた紫陽花との色合いにもマッチしています。
この電話、なんと先日ついに役目を終えたとのこと。
「呼び鈴がうるさいから普通の固定電話にしたよ。それに今は携帯電話持ってるから公衆電話の必要もなくなってね。」と、厨房からマスターの声。常連さんと公衆電話の話をしていたのを耳に挟んだのでしょう。
そして、隣には一般的な固定電話が。この組み合わせに時代の移ろいを感じます。
実はそろそろ撤去される予定だったこの公衆電話、常連さんと私の意見で「このまま設置して飾っておこう」ということになりました。
もし、このお店に来ることがあれば、この公衆電話にも注目してみて下さいね。
COFFEE SHOP LAYLA
東京都台東区浅草2-14-12
営業時間 平日・土日