「ビブリオ.クラシック 珈琲と紅茶」で至福の音楽を

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職場の先輩に「近くにクラシック喫茶があるそうなので行きましょう」とお誘い頂いてから数か月。
やっとタイミングが合い、訪れることができました。
雑司が谷駅から明治通り沿いに池袋方面に少し行ったところに、緑色の看板が出ています。

階段を上って3階に、やはり緑色の扉。
中は個人宅の応接室のような、アットホームな雰囲気です。


圧倒されるのはやはり、奥の壁のレコード棚。


窓際には茶色いグランドピアノ(1936年製ベヒシュタイン)が置いてあります。


ゴブラン布張りの椅子やソファが適度な距離を置いて置かれ、何名かのお客様が寛ぎつつ、微かにパチパチと音を立てるアナログレコードの響きに耳を傾けています。


珈琲か紅茶かで少し迷いましたが、本日のお勧めから珈琲をウガンダ(900円)で、ケーキはチョコレートケーキ(400円)を注文しました。


カップは私の実家でも使っていた、ブルーオニオン。ポットサービスというのが嬉しいです。


ドアノーやブラッサイの写真集を手に取ったり、店内のあちこちを眺めていたら、マスターがリクエストを聞きにきて下さいました。


お勧めのレコードを尋ねると、モーツァルトが貴族親娘の為に作曲した、フルートとハープのコンチェルトを持ってきて下さったので、それを掛けて頂きました。

他のお客が居なくなってから、人当たりの良いマスターが、お店について色々お話して下さいました。


元エンジニアのマスターが、7年前にオープンさせたのがこのお店。
店内のものは椅子を除き、テーブルから棚からスピーカーまで、ほとんどがマスターの手作りだそうです。
スピーカーは、低音と中音と高音がそれぞれ別々に出力されるようになっています。
それだけでなく、天井の四隅には、響きのみを出力するスピーカーも設置されています。


3つあるプレーヤーのアームは、レコードの製作年等で使い分けているそう。
(ポピュラーやジャズ向きのアームはほとんど使用していないそうです)

何より凄いのは、12000枚あるレコードのすべてがパソコンにデータとして入力されていて、作曲者名・曲名・演奏家名等で検索できるようになっていること。
フローラン・シュミットの「サロメの悲劇」があるか聞いたら、見事に探し当てて下さいました。
ピエール・ブーレーズの指揮するシェーンベルクの曲、という検索条件からも、ちゃんと「月に憑かれたピエロ」2枚、と出てきました。素晴らしい!!
きちんと分類され整理されていてこそのコレクションだということを、まざまざと思い知らされました。
すべての音楽ファンの方に、訪れて頂きたいお店です。

※ビブリオ.クラシック 珈琲と紅茶
住所:東京都豊島区雑司が谷3-7-2 サンライズビル3F
電話番号:03-6915-2204
営業時間:[木~月]13:00~22:00、火・水休
URL:https://www.biblioclassic.com/

東京都豊島区雑司が谷3-7-2 サンライズビル3F

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