出版社直営「サロンド冨山房Folio」は文化の香り

前に取材した「Tea HOUSE TAKANO」の一軒置いた隣の、やはり地下にあるお店です。

遅めの時間にお伺いしました。

出版社の地下にあるだけあって、店名も出版に纏わるもの。

15世紀末に紙で本が作られるようになった頃の、二つ折本を意味するのだそうです。

階段を降りて扉を開けると、思いの外広々とした、シックな空間が広がっていました。

アップライトピアノが置かれ、アンティーク調の重厚な本棚には本が並び、壁には絵画や写真作品が掛けられています。
流れているのはジャズのピアノトリオ。

出版社の経営する喫茶店という性質上、恐らく文化人が多く利用されているのでしょう。

後でサイトを拝見したところ、『神保町にお見えの文化人、学者の先生がた、知的な会話をお楽しみいただき、文化人相互の交流の場の応接間、談話室として、お使いくださいませ。
ご自作の朗読をなさったり、文学論、音楽論、演劇論等を交渉され、お楽しみいただく私的なお集まりにご利用くださいませ。』
と、まるでパリのカフェかと思われるような文章で、この空間の利用法が高らかに謳われており、何かの催しに使えたら、と妄想が膨らみました。

メニューにはフォリオ・ブレンド苦味、酸味(いずれも600円)とあり、通常でしたらブレンドを選ぶところなのですが、Special Coffeeのメニューに「クリスタル・マウンテン」(500円)とあります。
デザートセットはお好きなデザート一品とお好きなお飲み物一品で1,000円、とのことでしたので、どちらを選んでも良かったのですが、クリスタル・マウンテンにちょっと惹かれたのでそれを頼むことにしました。
デザートは5種類ほどの中から、ニューヨーク・チーズケーキを選びました。

和モダンテイストのカップに入ったクリスタル・マウンテンは、澄んで苦味が強め。

チーズケーキは甘みが控え目で、きめが細かくみっちりしています。
コーヒーの香りと共に、文化の香りを楽しむことができました。

※サロンド冨山房Folio
住所：東京都千代田区神田神保町1-3 冨山房ビルB1F
電話番号：03-3291-5153
営業時間：12:00～19:00、土・日・祝休
URL：http://folio.fc2web.com/