理想的な文化情報発信基地「喫茶マカボイ」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存
  • 0

友人夫婦が度々訪れていて、オーナーが映画や演劇にも造詣が深いお店なのでぜひ、と勧められたこのお店。
私の家からも近いので、ある休日の夕方に訪れてみました。
お店は、環八通りから一本中に入った、住宅街にあります。
実は高井戸駅周辺で、喫茶店を探して歩いた事があり、すぐ近くをうろうろしていた筈なのですが、その時は全然気づきませんでした。

外観は一見普通の民家のようにも見えますが、よくよく見るとものすごく個性的です。
様々な形の窓枠に、多種多様なデザインのガラスが嵌め込まれ、パズルのようにエントランスを形作っているのです。
入口ではしっかりと、手指の消毒と検温を。
ソーシャルディスタンスを良いことに、窓に近い、大きなテーブルに座らせて頂きました。


テーブルには川の流れのような筋が走り、緑色のガラスが埋め込まれていました。


本棚とレコード棚が並び、壁には古い演劇公演などのポスターと、聞いていた通り、アート系の拘りや嗜好が伺われます。

メニューを拝見します。
ブレンドコーヒー(500円)には「しっかり」と「すっきり」があります。
食事をしようと思っていたので、フードメニューを見ると、ジュージューライス(750円)、ぺパライス(600円)などの気になるネーミング。
が、カレーがお勧めのような感じでしたので、「本日のカレー」のひよこ豆のカレー(800円)とブレンドの「しっかり」をオーダーしました。
ドリンクはセットですと、200円引きです。


運ばれてきたコーヒーは濃い色合いがコバルトのカップに映えて、見るからに美味しそう。
実際とてもコクがあり、私の好みにも合う美味しいコーヒーでした。


カレーはひよこ豆がごろごろ入っていて、スパイスの効いた深みのある味わい。
ゆで卵と二種類のピクルスで、味にアクセントが付けられます。

流れているレコードの曲がとてもお店の雰囲気に合っていて良い感じだったので伺うと、ロバート・ワイアットのアルバムでした。
マスター夫妻から、いろいろとお話を伺うことができました。
オープンは2年ほど前とのこと。
以前「レトロ喫茶東京」でも取材させて頂いた村田商會とも親交があり、使っているテーブルと椅子は、村田商會で扱っていた小伝馬町コットのものだそう。

本棚の本は販売もしているようですが、まるでヴィレッジヴァンガードのように、手書きのカードに詳しく本の説明がされています。
マスターお勧めの鈴木文代著「戦後と喫茶店」という本を見せて頂きました。


何と同人誌だそうですが、喫茶店を一軒一軒、丹念に取材されていて、素晴らしく充実した一冊でした。
自分が本当に良いと思うものを広める、という姿勢を、学ばせて頂きました。

※喫茶マカボイ
住所:東京都杉並区高井戸東2-26-7
電話番号:03-5941-5581
営業時間:11:30~22:00、日・月休
URL:https://www.instagram.com/mcavoy_takaido/

喫茶マカボイ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存