コーヒーも空間も無駄なくすっきり。「無垢」で心の洗濯を

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西武新宿線に乗って、目的地へ向かう途中。
少し時間があったので、どこかの喫茶店に寄りたかったのですが、乗換駅にも目的地の駅にも、これはというお店がありません。
各駅停車に乗ったのを幸い、レトロ喫茶がありそうな野方駅で、途中下車してみました。
喫茶店に入る為に途中下車。何だか贅沢をしたような気分です。
そういえば小田急線で大学に通っていた頃も、定期券の範囲内の見知らぬ駅で途中下車しては、喫茶店を探して入っていたっけ。
やってることは今と変わりませんが、違うのは当時は全く足だけが頼りだったのに、今はインターネットですぐに情報が調べられてしまうこと。
便利だけれど、その分良いお店を見つけた時の喜びは、ちょっぴり減ってしまっている気がします。

今回見つけたお店の名前は、「無垢」。
私の好きな単語です。
駅から近いのですが、表通りから一本入った住宅街に、ひっそりと佇むお店でした。


木の板に彫られた「無垢」という文字もさり気なく、隠れ家感満載なのですが、入口にはバス停を模した看板が出ていて、遊び心もたっぷりです。

扉を開けると、そこは差し込む光と影のコントラストも美しい、バロック音楽が流れる空間でした。


メニューにあるコーヒーの種類は、そんなに多くはありません。
「石釜ブレンド」(450円)を筆頭に、ストレートコーヒーが数種類。
ケーキを見ると、手作りチーズケーキが数種類。
クリームチーズ、オレンジチーズ、モカチョコチーズ、レアチーズ(全て350円)から、「オレンジのピールがさわやか」とある、オレンジチーズケーキのケーキセット(650円)を、石釜ブレンドで頼みました。

入口付近には雑誌や新聞などの置かれたコーナーがあり、品揃えから見るに、結構年配の方が多そうです。
店内のお客も、年配の男女が多く、他には娘さんが中学生か高校生位の親娘連れなど。地元民に愛されているような雰囲気でした。

空調の下に扇風機が取り付けてありました。

運ばれてきた石釜ブレンドは、酸味が少なく、苦味もあっさりした上品な味わい。
オレンジチーズケーキは、さわやかかつ濃厚。


チーズケーキの濃厚さに比べてコーヒーがパンチが弱いので、一緒に頂くとコーヒーの風味が消えてしまいます。
この風味、「無垢」という店名には合っているのかもしれません。
でもこの名前、カウンターが一枚板なので、無垢材の意味で付けられたのかな、とも思います。


私の父が、以前一枚板のテーブルにこだわって、特注で作らせていたのを思い出しました。
そういえばバロック音楽といい内装といいコーヒーの味といい、父が好みそうなお店です。
父を連れてきて、気に入るかどうか聞いてみたいものです。

※無垢
住所:東京都中野区野方5-31-2
電話番号:03-3223-3388
営業時間:9:00~22:00、無休

無垢

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