クトゥルフ神話愛好家の聖地「升階茶寮」猫好きさんにも!
19世紀末アメリカの怪奇小説家、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトと彼の友人たちによる創作神話、クトゥルフ神話。
日本でもマニアの間では密かに好まれてきましたが、近年、TRPGがきっかけで今までにないブームとなっています。
八王子に、そのクトゥルフ神話やTRPGの愛好者たちが集うカフェがあると聞き、マニアの友人に連れていってもらいました。
駅からは10分程の道のり。
何の変哲もないビルの階段を上がると、突き当りに緑の植物に囲まれた扉がありました。
四人掛けのテーブルは一台のみ。予約してもらって良かったです。
最初、TRPGのセッションも可能なカフェと聞いて、学園祭の模擬店を連想してしまいましたが、とんでもない。
マンションの一室とは思えないほど、作り込まれた店内です。
大きなグランドファーザークロックは、一種荘厳な雰囲気すら醸し出しています。
窓越しにつくばいの置かれた坪庭まで眺められます。
至る所に置かれた水槽のビオトープがまた素晴らしい。
ランチョンマットの裏表がメニューになっていて、日本茶と中国茶のメニューが豊富なのにしばらく迷ってしまいました。
しかもそのメニュー、ところどころにクトゥルフ神話ファンにはお馴染みの単語が混ざっています。
「糖質と脂質の落とし子」(600円)、「ツァトゥグア・アイス」(500円)、「ニョグダ汁」(500円)といった具合です。
やがてマスターが注文を取りに来ました。
「ティンダロスの八宝茶」(700円)を一人が頼むと、我も我もと私も含めた全員が注文。
それもそのはず、クトゥルフメニューはドリンクではこれだけだったのです。
フードは私が「糖質と脂質の落とし子」(餡バタートースト)、同行の皆さんは「ツァトゥグア・アイス」、「ニョグダ汁」、「黒糖安倍川餅」(300円)、「グラニースミスのアップルパイ」(500円)などを思い思いに頼みました。
マスターに許可を取り、皆店内を熱心に撮影。
それからクトゥルフ神話や映画、珍しい生物などの話題に花を咲かせました。
しばらく経って、注文したメニューが到着。
「ティンダロスの八宝茶」は八宝茶にラベンダーとバタフライピーがブレンドしてある、色と香りも楽しめるお茶です。
小さなガラスのピッチャーに入ったレモン汁が添えられているので、味変と同時に色変も楽しめます。
「糖質と脂質の落とし子」はその名の通り、バターと餡子にアイスクリームまで乗った、冒涜的な食べ物。
恐ろしいと思いながらも、貪り食わずにはいられませんでした。
日もとっぷり暮れた頃、すっかり満足して店を出る4人、なのでした。
手記はここで途切れている……。
※升階茶寮
住所:東京都八王子市寺町29-12 メゾン・ド・ミリオン202
電話番号:042-626-2470
営業時間:14:00~23:00、月、第2・第4日休
URL:http://saryou.or.tv/