老舗ジャズ喫茶「DUG」で、自分だけの時間を持つ

かなり昔に、写真家の知人と入ったことのあるお店。彼女も今はこの世にありません。
仕事帰りのある夜、ふと立ち寄ってみました。

階段の途中にはジャズのチラシが一面に貼ってあり、ライブハウス感を醸し出しています。

階段下に幾つかの数人掛けのテーブルがあり、奥には二人掛けのテーブルと、カウンター。

デザインがそれぞれ異なる木の椅子とテーブルが、良い感じに使い込まれています。

ブレンドコーヒー(700円)と、チョコレートブラウニー(350円)を頼みました。
カクテルが100種類ほどあるそうですが、緊急事態宣言下の今は提供を止めているようです。
少し大きめの音で流れているのはもちろんジャズ。
トリオのベースの響きが、空気を震わせています。

横の壁には、ピカソ風の抽象画。
下に「Miles Davis」とあります。
マイルス・デイヴィスのジャケットワークか何かでしょうか。

少しして、まずはコーヒーが運ばれてきました。

表面が泡立っているのでイタリアンタイプのコーヒーかと思いきや、中の液体は意外にも澄んでいます。
苦味走ったコーヒーは、ジャズに合うな、と思いました。
添えられているのは、塩味のクラッカー。

そして、とろりとした生クリームの掛かったブラウニー。
これがまたちょっと珍しいタイプ。
甘くねっとりして濃厚で、ヨーロッパ風のビターなチョコレートではなく、少しジャンクなアメリカっぽいチョコレート風味のブラウニーです。
これはこれでコーヒーに合うな、と思いました。

サイトを見ると、創業は1961年。今の場所でnew DUGがオープンしたのが1977年。2007年に別の場所で営業していたDUGを閉店し、この場所で新たにDUGとして再スタートしたのだそうです。
ジャズ喫茶の数も減ってきている昨今ですが、是非このまま次世代へと受け継いでいって欲しいと思います。

※DUG
住所：東京都新宿区新宿3-15-12
電話番号：03-3354-7776
営業時間：[月～土]12:00～26:00、[日・祝]12:00～23:30
URL：http://www.dug.co.jp/