その名に違わぬ重厚感 「古城」では非日常に浸りたい

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観光客や行楽客で賑わう上野駅、公園口やアメ横のある広小路口に比べ、比較的落ち着いた入谷口側を出て浅草通りから右に曲がったところに、「古城」はあります。
1963年(昭和38年)創業のこのお店では、かつて友人が働いていたこともあり、前回の「らんぶる」と共に、とりわけレトロ感たっぷりのお気に入り喫茶店の一つとして、このブログのライターを始めた当初から紹介したいと思っていたお店です。
この日は美術館帰りに、「レトロ喫茶東京」管理人koma2氏を含む4人で訪ねました。


入口の階段途中にある白馬の騎士のステンドグラス、降りたところにあるブーシェの絵をモチーフにした貴婦人のステンドグラス、そして何より店の奥に嵌め込まれた彫像の立ち並ぶ邸宅の図柄のステンドグラスが、圧倒的な存在感を誇っています。


「古城」の凄さは、それだけではありません。20燭近いランプの取り付けられた、菱形のシャンデリアが天井から幾つも下がっていて、その上部にはクリスタルガラスを連ねた飾り紐が何十本となく、キラキラと輝いています。
そしてもう一つ。仕切りに使われている、切り出したままのような大きな石板。
謎の筋が彫られていますが、ものすごいダイナミックで、緑色の光と相まってジャングルのよう。


フロアの入口にある建物を模した置き時計も、とても美しいデザインです。


更に、ツタンカーメンのレリーフが飾られた部屋も。


これだけの多様な装飾にも拘らず、店内の雰囲気は不思議と統一感があります。


右側がカップボードになっている戸棚には漫画。ちょっとミスマッチ?


さて、注文です。ご飯を食べていなかったので、皆それぞれ違うものを注文することにしました。
ハンバーグセット(1390円)、ナポリタンセット(1180円)、ミックスサンドセット(1300円)、ホットケーキセット(880円)はそれぞれ、珈琲か紅茶のホットかアイスが選べます。


これだけ豪華なテーブルの上の写真は初めてかも。お味は、まあ普通の美味しさでした。
コーヒーカップはNIKKOのウィローパターン。少し厚手だったので、陶器か磁器かで意見が分かれました。


更に追加でバナナパフェ(750円)を頼んだ同行者。緑色の部分ははゼリーでなくメロンシロップだそうです。光を当てると緑が綺麗。


ステンドグラスの前の電子ピアノの存在が気になるのですが、演奏されることはあるのでしょうか。
店内のお客は商談と思しき紳士たちやカップルなど様々ですが、皆寛いだ雰囲気で、思い思いの時を過ごしています。


私たちもすっかりのんびりしてしまい、閉店時間近くまでお邪魔してしまいました。
上野散策の際は、是非立ち寄ってみて下さい。

※古城
住所:東京都台東区東上野3-39-10 光和ビル B1F
電話番号:03-3832-5675
営業時間:9:00~20:00、日・祝休
URL:https://www.facebook.com/coffeeoujyou/

古城

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