階段を降りるとそこはまるで舞踏会場、「名曲・珈琲 新宿らんぶる」
新宿駅東口は、レトロ喫茶店の宝庫。
このサイトで既に紹介された「珈琲 西武」「珈琲タイムス」もこのエリアにあります。
中でも規模・雰囲気ともに随一といえるのが、昭和25年(1950年)創業の「喫茶らんぶる」。
私も何度訪れたか分からない、新宿駅付近のお気に入りの喫茶店です。
入口は意外と地味。1階は喫煙エリアということもあり、未だに1階でお茶を飲んだことはありません。
そして地下階の入口を抜けると、大きなアイアンのシャンデリアが下がった、まるで舞踏会場のように広々とした空間に驚くかも知れません。
1階は20席、地下はなんと200席という驚きの席数なのですが、常に大勢のお客で賑わっています。
名曲喫茶だったその昔、席は皆スピーカーの方を向いていたそうですが、今はクラシックが流れているものの会話も全く自由で、ライオンのような同好の士が集うお店では無くなっています。
こだわりの強い名曲喫茶も素敵ですが、このお店に関してはそうして敷居を低くしたからこそ、これだけ多くの人々に愛され続けているのでしょう。
この日は、花園神社の酉の市帰りに友人たちと寄ったのですが、同じテーブルとはいかなかったものの仕切りを挟んだ2つのテーブルに6名で座ることができました。
新宿で大人数で入っても対応してもらえる、貴重な喫茶店と言えます。
店名のらんぶるはフランス語で「琥珀」のこと。その名に因んだ「琥珀セット」(800円)が、私がいつも頼むメニュー。
木のトレイに載ったトースト、サラダ、ヨーグルトのセットです。ドリンクはもちろんホットコーヒー。
厚切りのトーストは外はカリッと、中はふんわりして、バターが染みていて美味しい。
昔ながらの苦味と酸味を併せ持つコーヒーとも相性抜群です。
フレンチドレッシングの掛かったサラダも、ブルーベリージャムの乗ったヨーグルトも、シンプルだけど飽きのこない味。
同行者たちは、ピラフセットのチキンライストとドライカレー(いずれも950円)を頼んでいました。
チキンライス、ドライカレーは銀色のお皿に盛られています。
一息ついて、店内を一巡り。
広い階段の中央の柱には、名曲喫茶らしくベートーヴェンのレリーフが。
地下は更に2階に分かれていて、こちらは上階。お手洗いはこのフロアにあります。
※名曲・珈琲 新宿らんぶる
住所:東京都新宿区新宿3-31-3 1F・B1F
電話番号:03-3352-3361
営業時間:9:30~23:00、無休
URL:http://www.shinjuku-chuo.com/shop/lambre/lambre.htm